就職界の頂点に君臨する外資系戦略コンサル。
この記事を読んでくれている君も頭一つでクライアントの課題に挑むという世界に魅了された一人だろう。
戦略コンサルに内定した話はいくらでも出てくるけれど、内定が出なかった話ってあまり世に出ていない。
なので今回はタイトル通り、「僕が戦略コンサルのインターン参加まで」を超詳しく説明しようと思う。
ちょっと長くなるけど、外資系戦略コンサルってこんな感じで選考が進んでいくんだという概要が分かってもらえれば個人的には大変うれしく思う。
今回はなんとなく「僕」という主語を使って話していきます。
気楽に読んでやってください。
では早速話していくね。
目次
外資系戦略コンサルのインターン選考(筆記試験まで):初級編
外資系戦略コンサルで内定を獲得するには”基本的に”インターン選考を通じてジョブに参加することになる。
基本的にと書いたのは例外があるから。
インターンに参加すると分かるけれど、東大某理系研究室や慶應の某ゼミでは秘密裏に選考が行われているところもあるみたい。
ただ、志願者の多くは王道のルートを歩むことになる。
まずは筆記試験までについて書いていくよ。
エントリーシートの提出
コンサルのエントリーシートは内容はあまり見られていない。
結論ファーストさえ意識していれば内容的には問題ない。
見られているのは学歴。
基本的に東京一工(東大・京大・一橋・東工)、早慶上智、阪大あたりがボリューム層になる。
海外大学なんかも受けるので、学歴に自信ない方は簡単に落とされてしまうかもしれないことを注意してほしい。
ちなみに神戸大学の友人はこの時点で落ちていました。
僕は締め切りの3日後くらいに通過連絡をもらった。
筆記試験(テストセンター)
なんだかんだ言っても戦略コンサルの筆記試験は相当難しい。
対策としては主に推論を勉強することになるかと思う。
テストセンターは一般のテストセンターではなく、ヒューマネージテストセンターだった。
これは調べてもらうと分かるんだけど、相当難しい。
問題の難易度というより、時間勝負っていう感じの試験。
僕の代ではヒューマネージテストセンターを採用していたのはモルガンスタンレー(外資系証券)とこの会社くらい。
噂ではここで8割ほど落とされるということも聞くので心して臨みたい。
受験日の1週間後くらいに通過連絡。
次は本社での試験。
外資系戦略コンサルのインターン選考(ジョブ決定まで):上級編
ここを突破したらついにジョブ参加が見えてくる。
けど周りは精鋭ばかりなので、ここが一番大変だ。
筆記試験(本社)
この筆記試験と次のケース面接は同時に行われた。時間は2つ合わせて2時間(面接は30分くらい)
今回は見にくいかなと思ったので、分けて書いていくね。
「同時ってどういうこと?」って思うはずなので説明していく。
まず全員会議室に集められる。
そこでまずは筆記試験が始まり、試験中に学生が呼ばれて、面接で抜ける。そしてまた戻ってきて筆記試験の続きを始めるという感じ。
筆記試験のお題はよくあるケース問題。
①日本におけるクラフトビールの1年間の売上を求めよ
②売上拡大のためのチャネル施策を考案せよ
(※クラフトビールはキリンとかじゃないマイナーな地ビール)
特に条件は与えられておらず自分で自由に定義づけして進めていく感じだった。
僕の回答は下につづったので、ちょっと①の因数分解だけでも僕の回答を見ずに考えてほしい(時間は2分くらい)
めんどくさいって方は先に下に移ってもらって大丈夫です。
覚えている限りで僕の回答をつづっていきます。
まずクラフトビールの売上を以下のように分解した。
売上=単価×成人の人数×1週間購入本数×52
まあ分け方は色々あると思うんだけど、個人的にポイントは以下の2つかなと思っている。
①日本人全員の人数ではなく、成人の人数である(ビールという特性上)
②1年間をどう表すか(1か月×12? 1週間×52? 1日×365?)
①に関しては総人口をかけてしまう人も結構いたみたいで、友人もあとで後悔してました。
意外と盲点なので商品の特性を考える必要があるかなと
②に関しては個人の自由なんですけど、ここの分け方で進め方がだいぶ変わるかなと思っています。
例えば365日としてしまうと1日の購入本数を決める必要があるんだけど、どうやって設定するんだろう。
飲む日と飲まない日が交互で0.5?
ちょっと僕はその分け方では詳細な検討ができないなとおもったので、1週間で区切った。
これなら世代別にも分けられるので、感覚ベースですが、縦に男女、横に世代という感じで表を作って1週間のビール購入数を埋めた。
今回は簡易化のため世代人数は均等として進めた。
僕が算出した答えは覚えていないんだけど、帰りの電車で調べたら結構数値が近くてガッツポーズしました(笑)
クラフトビールの売り上げ向上チャネル施策はふるさと納税とかをうまく使ってみたいなことを書きました。
ただ、時間的に大したこと書けなかった。
ケース面接(本社)
これが同時に行われたケース面接。
まずは大学の専攻などの当たり障りのない会話からケースっぽい面接へ
お題は以下の通り。
リニアモーターカーに賛成or反対。その理由は?
これ結構難しくて、売上を上げる系の問題くると思ってたので不意を突かれた感あった。
進め方はまずリニアモーターカーの区間を決めた。
「今回は便宜的に東京~名古屋間に絞って話を進めていいですか?」と
ここに絞った理由は東京名古屋間の新幹線料金が1万円であることを知っており、扱いやすかったため。
区間を確かめたうえで僕は「賛成」とした。
理由は値段設定にもよるが、高速移動の需要に答えられると思ったから。
リニアモーターカーが出来た場合の料金は新幹線の料金体系を模倣することとし、「距離に対して乗車券」、「速度(目的地へ着く速さ)に対して特急券」として値段が決定するという風に定義つけた。
つまり東京名古屋間の新幹線が乗車券5000円、特急券5000円としたとき、リニアモーターカーに係るのは特急券5000円の部分である。
新幹線との最高速度を比較したとき、リニアモーターカーの特急券は2倍~3倍の値段になると考えることが出来る。
つまりリニアモーターカーの全体の料金は乗車券5000円+特急券1万~1.5万=2万円弱
リニアモーターカーと新幹線の所要時間は最低でも30分程度は違うことが考えられるので、あとは30分に1万円弱払えるかという問題になってくる。
これは個人だと高いと思うかもしれないが、会社から経費として出る場合などには大いに需要があるという風に考えるという形で締めくくった。
ここではあくまで考える姿勢が見られている。
僕の回答も完成度はまだまだ低いし、もっといい攻め方はいくらでもある。
面接官から投げられた質問を踏まえて、どうブラッシュアップしていけるかが重要である。
僕が実際に行った選考の詳しい対策法に関しては「【21卒へ】外資系戦略コンサルの選考対策を全網羅!(ケース面接を乗り切れ)」という記事にまとめた。
3日後くらいに通過連絡がメールできて、晴れてジョブ参加者に決定。
外資系戦略コンサルのジョブには参加できたけど…
ここまで何とか自分の力でジョブ参加までこぎ着けた。
ただ、この先のインターンは本当にきつかった。
というより、自分の無力さを知った瞬間でした。
僕はサマーインターンで外資系戦略コンサル2社出して、1社インターンに通ったんですけど、冬はどこにも出してません。
それは「外資系戦略コンサルちょっと違うかも」と思ったから。
ここについてはまた長くなりそうなので別途記事にまとめます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。