学歴フィルター
就活生ならこの言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。
就活生の皆さんは
「本当に学歴フィルターなんてあるの?」
「大学名だけで足切りするなんてひどい!」
「有名大学に通っていなければ大企業は諦めるしかないのか…」等
思うことは様々でしょう。
皆さんの疑問にお答えしましょう。
学歴フィルターは間違いなく存在します。
ただ、学歴フィルターだけが就職活動の全てではありません。
今回は学歴フィルターの実態について詳しく解説していきましょう。
学歴フィルターについては、こちらの記事も役立ちますので、合わせて参考にしてください。r
⇒ 【就活経験者が教える】学歴フィルターの基準はどこまで? 大学ランク,突破方法も
目次
就活における学歴フィルターとは
学歴フィルターとは大学名によって就活生をふるい分けすることを指します。
この学歴フィルターは入試難易度によって決定されています。
つまり大学入試時点で就職先の候補はある程度決まってしまうということです。
保護者や先生が偏差値の高い大学を受験生に勧める理由の一つもこれです。
難関大学に進学すれば受験可能な企業の幅が広がるわけです。
これが学歴フィルターだ!
学歴フィルターは企業によって異なりますが、おおよその目安があります。
ここでは複数事例をご紹介します。
1.転職アンテナから引用
S:超上位校(東京、京都、一橋、海外大)
S’:地方旧帝+(東北、九州、北海道、大阪、名古屋、東工大)
A:早慶上智+(早稲田、慶應、上智、国際基督教、東京外大)
B:関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)
C:日東駒専、大東亜帝国
D:その他
2.Yomiuri Onlineから引用
【Aランク】旧帝大(東京、京都、東北、九州、北海道、大阪、名古屋)、一橋、東京工業、早稲田、慶応
【Bランク】有力国公立(筑波、横浜国立、神戸など)、上智、国際基督教、東京理科
【Cランク】その他国公立、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)など
【Dランク】日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修)、産近甲龍(京都産業、近畿、甲南、龍谷)など
【Eランク】大東亜帝国(大東文化、亜細亜、帝京、国士舘)など
【Fランク】その他、新設大学など
3.ヒューマンデザイン研究所から引用
フィルター①:コンサル・投資銀行・総合商社等で採用
東京一工(東大・京大・一橋・東工大)+早慶上位(法・経済・政経・理工)
フィルター②:知名度の高い東証一部上場大手企業等で採用
旧帝下位・上位国公立(神戸・横国・筑波、電農名繊、金岡千広上位)+早慶下位(その他学部)・上智・理科・ICU
フィルター③:東証一部上場企業等で採用
中堅国公立(金岡千広下位、5S(埼玉信州静岡滋賀新潟))+MARCH・関関同立
フィルター④:東証一部上場その他企業・非上場中堅企業等で採用
下位国公立(5S以下)+日東駒専・産近甲龍・四工大
これらの学歴フィルターが有名です。
パッと見ただけでもそれぞれの学歴フィルター表が異なるのが分かります。
ただこれはどれが正しいということはありません。
企業によって異なるのでどれも正解なのです。
「MARCHと関関同立どちらが学歴フィルターかかりやすい?」
等の疑問も多いと思いますが、これらも企業の好みです。
MARCHの方が好きな企業、関関同立を好み企業など様々です。
ただ上記の表である程度の目安はつかめるはずです。
学歴フィルターは確かに存在する
学歴フィルターの表をご紹介しましたが、果たして学歴フィルターは存在するのでしょうか?
どんな無名大学からでも一流企業の内定者はいますし、疑問に思いますよね?
ですが学歴フィルターは確かに存在します。
実際の写真が以下になります。
(大学名を日本大学で登録)
(大学名を東京大学で登録)
少し見にくいですが、日本大学の説明会は満席となっているのに対し、東京大学では説明会が空席になっています。
これはゆうちょ銀行の学歴フィルターの例でしたが、他にも様々な企業で発覚しています。
このように下位大学の学生は気づかぬうちに学歴フィルターの洗礼を受けている可能性があります。
高校名も学歴フィルターに含まれる⁇
学歴フィルターには高校名も含まれる。
このようなことを聞いたことはありませんか?
実はこれも事実です。
高校名を見る目的はAO入試・内部進学を見抜くためです。
AO入試・内部進学の生徒は一般の生徒より学力が落ちると考えられているようです。
高校名のほとんどは上記のようにAO入試・内部進学見極めのために使われます。
しかし一部高校名で優遇されるケースもあるようです。
まずは開成高校・灘高校などの超有名進学校出身者が優遇されるケース。
他には地方公立トップ校が優遇されるケースなどもあります。
学歴フィルターが存在する理由
ここまで読んで学歴フィルターなんてヒドいと思った方も多いでしょう。
「もっと自分の内面を見てくれ!」と
ただ企業側にも学歴フィルターを設置せざるを得ない理由があるんです。
1.採用コストの削減
まずは採用コストの削減です。
これが一番多い理由でしょう。
企業も採用に無限にかけられるわけではありません。
ちょっとでも安く良い学生を採ろうとすると、学歴フィルターは合理的なのです。
2.リスクの回避
人事のリスク回避という面もあります。
例えば、それほど偏差値の大学出身の学生を採用した際にその学生が使えなければ怒られるのは採用した人事です。
「なぜあんな奴を採用したんだ!」と
この点有名大学の学生を採用しておけば言い訳が出来るわけです。
「東京大学の学生ならもっと出来ると思った」と
このように人事の採用の逃げ道という側面もあります。
3.学閥の存在
業界によっては学閥の存在もあります。
金融では東大の赤門閥・慶應の三田会閥が強い等と聞いたことはありませんか?
このように学閥のある企業ではその大学の就活生は他の大学に比べ優遇されることになります。
学歴フィルターを無くすと高学歴に偏る⁇
「学歴フィルターは無くすべきだ」という意見も一定数あります。
そして某日系大手メーカーは学歴フィルターなしで採用活動を行いました。
その結果は…
学歴フィルターをかけていた時に比べて高学歴の学生の比率が高まってしまったんですね。
学歴フィルターが就活を決めているというより、やはり有名大学にはそれだけ優秀な学生が多いと考えるべきです。
就活で学歴フィルターを突破するには
「じゃあ有名大学でなければ大企業には行けないのか!」というとそうではありません。
可能性は残されています。
有名大学の学生でない就活生が一発逆転を狙える方法は3つです。
1.インターンに参加する
インターンに参加しましょう。
インターンは選考よりも長い時間あるので、より人間性の部分を見てもらうことが出来ます。
早期選考にも繋がりやすいのでサマーインターンから積極的に動きましょう。
2.OB訪問をする
OB訪問をすると自己分析・企業理解を同時に進めることが出来ます。
運が良ければインターンと同様早期選考に繋がります。
無料でご飯も食べられるので大変お得です。
3.難関資格を取得する
公認会計士・税理士などの資格を取っておくと学歴フィルターを突破できます。
公認会計士なんかは難しすぎるという方はTOEICがおススメです。
TOEICは900点以上あれば立派なアピール材料になります。
TOEICで高得点を目指す方は「【強みが欲しい大学生へ】コスパ最強のTOEICなんてどうですか?」の記事にメリット・デメリットなどまとめてみたので是非参考にしてください。
4.早期内定を獲得する
早期内定を獲得するのも有効です。
ESで他社の選考状況を書かされたりします。
内定を獲得しているということは他社のお墨付きなわけです。
なので他社の内定を持っていれば人事も次のステップに通しやすくなるんです。
早期内定を目指す方は「【20卒必見】早期内定ルートは3つしかない。内定出るのが早い企業を集中的に受けろ」の記事に早期内定の取り方から意外なデメリットまで詳しくまとめてみたので参考にしてください。
良い結果を残すために今動き出そう
学歴フィルターの実態についてご理解いただけたでしょうか?
就活において、難関大学の学生が有利なのは間違いありません。
しかし、それ以外の学生にも可能性はあります。
自覚のある皆さんは一刻も早く就活に動き出してください!
就活は早く始めれば始めるほど有利なゲームです。
ESさえ通ってしまえば、あとは東大生だろうと無名の大学生であろうと対等な勝負です。
ちょっとでもいい企業に入るためにも今動き出しましょう。
ちなみに自分の大学が何学歴になるのか知りたい方は以下の記事が参考になります。
一般の認識・就活市場・大企業など測る基準によって高学歴・低学歴の大学は変わってきます。
具体的な大学名を出して、高学歴・低学歴に分けてみたので確認してみてください。