大学受験を経験している方であれば関関同立という言葉を聞いたことは多いはずです。
関西出身の方であれば特によく聞く言葉ですよね?
最近は高校の進学実績で「関関同立に〇〇人合格!」という宣伝文句も非常に多いです。
関関同立の大学に何人の学生が進学できたのかがその高校の難関性を表す指標になっています。
関関同立とは簡単に言うと関西の難関私学群を一括りにした呼称です。
大学を群とした呼称は他にも多くあります。
関関同立の他にもMARCH・東京一工・早慶上智・日東駒専・大東亜帝国なんかが有名です。
これらの大学群は受験生にとって、また就職市場で一つの目安となります。
「関関同立に入れれば就職では困らない」と考えている方も多いでしょう。
結論を言うと
関関同立は必ずしも就職で安心ではない
とまとめることが出来ます。
本記事は以下のような方に向けてのものです。
・関関同立の学生で就職先が不安
・関関同立を志望校にしている受験生
・子供の就職先が気になる親御さん
では関関同立の偏差値・就職の実態について探っていきましょう。
関関同立の就職先については、こちらの記事も役立ちますので、合わせて参考にしてください。
⇒ 【就職できる?】関関同立の就職先 | 勝ち組になるポイント,評価も
目次
そもそも関関同立とは
先ほど関関同立とは関西の難関私学を一括りした呼称であるとお伝えしました。
詳しくは
(関)西大学
(関)西学院大学
(同)志社大学
(立)命館大学
これら四大学の頭文字をとって関関同立と呼ばれています。
関東のMARCHに対して関西の関関同立というのが一般的なイメージです。
関関同立の大学受験偏差値
関関同立では学部による偏差値が激しいのが特徴です。
私学はこの傾向が大きいですね。
ここでは大学毎に偏差値の高い学部・低い学部を比較していこうと思います。
(※今回は東進ハイスクールの偏差値を参考にさせていただきました。)
今回は偏差値のみによる順位分けを行います。
実際は受験科目数を考慮する必要がありますが、煩雑なのであくまで簡易的なものです。
偏差値の高い学部
1位 同志社大学 67.0
2位 関西学院大学 66.0
3位 立命館大学 63.0
3位 関西大学 63.0
同志社大学が1位となりました。
偏差値の高い学部だけをみるとそれほど大きな差はなさそうですね。
偏差値の低い学部
1位 同志社大学 58.0
2位 関西大学 54.0
3位 関西学院大学 51.0
3位 立命館大学 51.0
ここでもまた同志社大学が1位です。
偏差値の低い学部では大きく差が開きましたね。
関西学院大学の偏差値が高い学部と低い学部の差が15もあることに驚きです。
同じ大学といえどここまでの差があるんですね。
大学毎の序列は?
学部毎に差があることはお分かりいただけたでしょう。
その上であえて大学毎に序列をつけるならば以下のようになります。
同志社大学>>関西学院大学>立命館大学≧関西大学
多くのサイトでは
同志社大学>関西学院大学>立命館大学=関西大学
or
同志社大学>関西学院大学>立命館大学>関西大学
となっています。
これらをまとめると上記のようになります。
同志社大学は関関同立の中ではダントツのトップと言えるでしょう。
関東でも関関同立の中で同志社大学だけは知っているという方も多いです。
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就職市場における関関同立の位置づけ
さて遂に関関同立の就職事情についてです。
他の大学群と比べて関関同立がどのような位置にあるのか見ていきましょう!
東京一工
ーーーーーーー超高学歴の壁
早慶・難関国公立(大阪大学など)
ーーーーーーー
上智・東京理科大・ICU
ーーーーーーー上位学歴フィルター
MARCH・関関同立・中位国公立
ーーーーーーー学歴フィルター
日東駒専・産近甲龍
ーーーーーーー高学歴の壁
大東亜帝国・摂神追桃
多少の上下はあるものの大抵このような分類になっております。
全ての企業で一律ではないですが、おおよそこのような区切りになります。
関関同立は就職市場においてMARCH・国公立大学なんかと並んでることが分かるかと思います。
お買い得大学関関同立の就職
関関同立の就職市場における大体の位置づけがお分かりいただけたでしょう。
上記の表を見てもわかるように関関同立はMARCH・国公立大学等と同列で扱われることになります。
ここでまず地方国公立大学の偏差値を見てみましょう!
筑波大学 53~60
神戸大学 53~63
北海道大学 56~58
横浜国立大学 54~62
難関国公立を除く国公立大学の偏差値は大体このような感じになっています。
偏差値だけをみれば関関同立と同等または格下のように感じますね。
実際は教科数の問題があるので入試難易度でいえば上記の国公立の方が、関関同立よりも格上です。
それにもかかわらず就職市場においては国公立と同じランクの扱いとなります。
基本的に神戸大学がES通過する企業は関関同立の学生でも通過しますし、逆もまた然りです。
こう考えると関関同立を目指すのって地方国公立を目指すよりすごいお買い得なんです!
ただ、ES通過後は大学名はほとんど関係なく、個人の勝負となるのでそこで地力の差が出ることは往々にしてあり得ますが。
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関関同立は学歴フィルターに引っかかる⁇
関関同立レベルではほとんどの企業では学歴フィルターにかかりません。
一般的に見れば間違いなく高学歴の類です。
しかし、一部超上位企業と呼ばれる企業の選考において学歴フィルターにかかります。
超上位企業とは外資系投資銀行・外資系戦略コンサル・商社です。
これらの企業は就職実績を見てもらえれば分かるかと思いますが、関関同立レベルではかなり内定を得るのが難しくなります。
外銀・外コンに限れば年に2,3人程度でしょう。
内定者の一般層が東大・京大・早慶なのでかなり狭き門です。
このレベルを目指すのであれば最低でも早慶レベルでないと厳しいです。
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人気企業に就職したいなら上位3割を目指せ!
結局関関同立レベルでは上位企業にどれくらい行けるんだ!って気になりますよね?
以下をご覧ください
同志社大学 35.5%
関西学院大学 30.1%
立命館大学 25.8%
関西大学 22.6%
上の表は同志社大学が公表している人気企業342社への就職データです。
これを見て分かることは
同級生の上位3割に入らないと人気企業への就職は厳しいということです。
ちなみに慶應の人気企業就職率は54.4%、早稲田が43.2%となっています。
早慶は関関同立に比べて約2倍の学生が人気企業に就職していることになります。
関関同立上位学部か早慶下位学部どっちに進学すべきかなんて不毛な議論がありますが、就職だけをみるのであれば間違いなく早慶に進むべきです。
(※もちろん興味のある学部にすすむのが一番ですが)
ちなみに早期内定を視野に入れている方は「キミスカ」というサービスに目を通しておくといいですよ。
「【就活生必見】自己分析も早期内定もキミスカで解決」の記事にもまとめましたが、20卒の学生が早期内定を獲得するためには情報を入手しておいて損はないです。
早期選考は選考フローも少し変わっていたりするので、事前の準備をしっかり行いましょう。
関関同立の就職まとめ
就職市場における関関同立の立ち位置がなんとなくお分かりいただけたでしょう。
高学歴の関関同立でも就職は厳しい。
しかし、就職は学歴よりも準備期間がものをいいます。
早慶の学生でも3月から就活を始めた人は失敗しますし、関関同立でも早くから準備を始めれば成功する確率が飛躍的にアップします。
みんなこの事実はもちろん知っています。
知っていながら大半が行動しないので、動き出したあなただけが優位に立てるわけです。
まだ就活は先だと考えるのではなく、とにかく動き出してくださいね。
就活の結果が十分満足いくものになるように。
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