投資銀行
東大・京大をはじめとする超高学歴の学生が毎年多く応募し、その中のほんの一握りの人間のみが通過を許される文句なしの超エリート企業です。
商社・不動産・広告と就活生に人気業界は数あれど、個人的に投資銀行は別格だと思っています。
「トップ就活生たちの仁義なき戦い～就活は情報戦だよ～（外資戦略コンサル・外銀編）」の記事にもまとめましたが、実力があるのは当たり前で、あとはどれだけ情報を仕入れることが出来るかというレベルで戦う必要があります。
ただ、投資銀行ってなんとなく凄いことをしているのは分かるけど、結局何をしているのかよく分からないっていうのが正直なところだと思います。
今回はそんな就活市場において最上位に君臨する投資銀行について詳しく解説していきたいと思います。
投資銀行というとどんなイメージを持っているでしょう？
激務、高給、ハイスペック、合コン等といったところでしょうか
投資銀行についてのイメージはおおよそ正しいと思われますが、部門によってその雰囲気や働き方は異なります。
当記事では
・投資銀行ってそもそも何？
・投資銀行の業務内容がわからない
・フロントオフィスとかバックオフィスって何？
という質問にお答えします。
では早速投資銀行の概要を見ていきましょう！
トップ就活生たちの仁義なき戦い～就活は情報戦だよ～（外資戦略コンサル・外銀編）
目次
投資銀行とは
マナブ君
知りすぎ君
投資銀行の業務は大まかには顧客企業の財務面でのサポートを行う金融機関です。
部門ごとの業務の詳細は後ほど説明しますが、下記のような業務がメインになります。
・企業買収（M＆A）の提案
・株式上場（IPO）の提案
・債券などの取引
・顧客向け資料の作成
実は投資銀行というのは海外の呼び方で、日本の証券会社にあたります。
なので外資系投資銀行は外資系証券とも呼ばれます。
次は投資銀行業務を行う企業を確認しておきましょう。
投資銀行一覧（日系・外資系）
投資銀行というと外資系のイメージが強いかもしれません。
しかし、投資銀行にはもちろん日系のものも存在します。
ここでは投資銀行業務を行う代表的な企業を確認しておきましょう。
日系投資銀行
・野村證券
・大和証券
・みずほ証券
・SMBC日興証券
・三菱モルガンスタンレー証券…etc
日系投資銀行の中では野村證券が圧倒的にトップです。
また、三菱モルガンのように外資系と提携しているものもあります。
外資系投資銀行
・ゴールドマンサックス
・モルガンスタンレー
・バークレイズ
・Citi
・ドイツ銀行
・クレディスイス
・BNPパリバ
・JPモルガン
・メリルリンチ…etc
この中ではゴールドマンサックス・モルガンスタンレー・JPモルガンあたりがトップティアと呼ばれます。
いずれも国家レベルのエリート層が入る企業です。
投資銀行の職種を解説
まずは外資系投資銀行の職種から見ていきましょう！
外資系投資銀行の職種は大きくフロント・ミドル・バックの３つに分かれます。
それぞれ順番に見ていきましょう。
１．フロントオフィス
◆フロントオフィス：直接顧客と接触を持つ
フロントオフィスにはIBD・マーケット・アセットマネジメントの三部門が分類されます。
フロントオフィスはいわゆる皆さんがもっている外銀のイメージに合致する職種ではないでしょうか。
この職種に分類される部門は外銀の稼ぎ頭です。
２．ミドルオフィス
◆ミドルオフィス：フロントとバックをつなぐ
ミドルオフィスはフロントとバックを繋ぐ職種であり、両職種どちらかの要素を持ち合わせています。
部門でいうとリサーチ部門がこれにあたります。
３．バックオフィス
◆バックオフィス：事務・管理業務を担う
バックオフィスにはテクノロジー・オペレーションの２部門が該当します。
バックオフィスは事務・管理業務を担当しており、フロントオフィスを援助する職種です。
投資銀行部門毎の業務内容
１．IBD(投資銀行部門)
外銀の花形ともいえるIBDの主な業務内容は
・企業買収（M＆A）の提案
・株式上場（IPO）の提案
・上記のための資金調達
等です。
IBDの業務内容は簡潔にまとめると「A社が成長するために財務面からサポートする」というものです。
例えば、M&Aをするための資金調達の方法などを模索し、それを実現させる部門です。
IBDはその業務内容柄、長時間勤務になることが多く、タフな人材が求められます。
エリートながら肉体的にもタフな人が多く働いている職場であり、体育会が内定者の大部分を占める会社もあるようです。
ただ、採用人数が最も多い部門でもあり、新卒で狙うなら比較的入りやすい部門といえるでしょう。
２．マーケット部門
金融市場に合わせた働き方になるため、「朝が早く、夜も早い」ことで知られるマーケット部門の主な業務内容は
・債券などの取引（トレーダー）
・金融商品の構築（ストラクチャー）
・金融商品の売買（セールス）
等です。
マーケット部門では基本的に外資系投資銀行は機関投資家を相手に金融商品を取引しています。
相手もプロなので半端な知識では活躍できない部門です。
また、銀行間で扱う商品には違いがなく、営業がものをいう世界です。
そのため、内定者は美男美女しかいないと言われるほど容姿が重視されているようです。
ただし、すべての方が営業を担うわけではなく、上記のようにトレーダーやストラクチャーとして採用される方も一定数います。
個人的にトレーダーという職種は全職種の中で最難関だと思っています。
さらに付け加えるとマーケット部門では高い英語力が要求されます。
ここを目指す方は是非今のうちから対策しておきましょう！
３．リサーチ部門
リサーチ部門の主な業務内容は
・顧客向け資料の作成
・レポートの作成
等です。
リサーチ部門では世界情勢から為替の動向など様々な状況を分析し、顧客に提供する役割を担います。
アナリストランキングというものがあり、ランク付けがなされたりもします。
今までの部門とは違い、学者タイプの物事を詳しく究めることができるような人材が求められます。
そのため修士以上の方が新卒で入ることが多い印象です。
４．アセットマネジメント部門
外銀のユートピアと呼ばれることもあるアセットマネジメント部門の主な業務内容は
・顧客資産の運用
です。
アセットマネジメント会社は顧客資産の運用を行います。
アセットマネジメント部門は多くの場合、別会社として独立しています。
そこそこのワークライフバランスでそこそこの給与を求める方にはおすすめの部門です。
しかし、専門的な知識が要求される部門でもあり、新卒で入るのは大変倍率が高いことでも有名です。
投資銀行志望者はは今すぐ準備を
投資銀行の業務内容について詳しくまとめました。
一口に外資系投資銀行といっても部門によって雰囲気や求められる人材が違うことが分かっていただけたと思います。
自分に合う志望部門を早めに見つけられることが内定へのカギとなります。
複数部門併願が可能な企業でも、部門はなるべく絞る必要があると言われます。
投資銀行に少しでも興味のある方は少しでも早く動き出す必要があります。
投資銀行に関する簡単な選考の説明は以下の記事にまとめたので参考にしてしてください。
【21卒必見】外資系投資銀行のインターン選考突破のコツと本をまとめてみた